大事なのは
脱神経電位の有無&干渉パターンの有無
針筋電図施行時にはいろいろな波が出てきます。でも波自体の形や大きななど、ぶっちゃけそこまで実は大事じゃ無いです。
大事なのは脱神経電位の有無と。干渉波の正常・異常だけと言っても過言では無いです。
脱神経電位
安静時に認める重要な所見で陽性鋭波(Positive wave 通称p波)とFibrillation(通称p/fib)『今まさに障害が発生している、急性期』を示唆する所見です。
Positive sharp waveは下図のように一度下に急降下して、それにくらべゆっくり立ち上がってくる1相性の波です。一方Fibrillationは急降下からの急上昇する比較的持続時間の短い波です。
P波、Fibともに『筋膜の急性期の不安定性』を反映しており、筋疾患・神経疾患の急性期所見です。
下記の動画を見る、というより聞いていただくと『ポッポッポ』とまるで雨が降っているような音がすると思います。これがPositive sharp waveとFibrillationの音ですので覚えておいてください。でも本当はもっと高い音で『トタタタタタ!!』っとトタン屋根に雨が当たるような音がします。
動画リンク:P波+Fibrillation
P/Fibは本当に大事なので覚えておいて下さい
干渉パターン減弱≒筋力低下・病勢
干渉パターン(Interference Pattern)は随意収縮時に反応している筋線維の総量≒筋力を表しており、減弱時が強さによって病勢の強さが分かります。採血などよりもリアルタイムで、筋肉毎に調べることが出来るのが利点。
また回復段階、MMTや肉眼的に筋収縮が無くても。針筋電図でミクロで干渉パターンがある→実は予後が良いかもっと類推できる点が重要。
波形は測定誤差が出やすい
筋電図中に認める個々の活動電位は、針が数㎜、少し回転させるだけで電位や持続時間が著変します。
そのため検者による測定誤差、患者による系統誤差が生じやすいです。その割に前述の脱神経電位や干渉パターンよりも有意義なデーターは得られにくい。ふーーーん、異常かーーくらいです。
そこまで重要視はしません。
大事なのは
脱神経電位の有無&干渉パターンの有無
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