検査

筋電図の進め方⑫:筋皮神経

今回は腕神経叢5人衆の最後、『筋皮神経』。

筋皮神経は腋窩神経の兄弟みたいなもの。

C5-6から派生し支配筋は上腕二頭筋・上腕筋・烏口腕筋です。肘を曲げる筋肉は基本的に筋皮神経が支配しています。橈骨神経支配の腕橈骨筋はまぁ、どうでもいい。

感覚枝は外側前腕皮神経という、知名度0の感覚神経です。一応測定方法が確立しており、筋電図ではとくにC5/6の脊髄病変か筋皮神経麻痺かの鑑別に利用します。

筋皮神経CMAP

記録電極(-):上腕二頭筋筋腹(E1)

基準電極(+):橈骨粗面(上腕二頭筋腱付着部 E2)

刺激電極:Erb点

Erb点は前回の『腋窩神経』と同じ位置なのでそちらを参照ください。

これも腋窩神経と同じですが、筋皮神経も刺激可能なのは1か所だけです。なので腋窩神経同様に両側ともに刺激電極-記録電極間の距離を両側で一緒にするようにしてください。

外側前腕皮神経

筋皮神経の感覚神経は外側前腕皮神経と言います。

刺激電極、記録電極、基準電極の位置は少し特殊で

刺激電極:肘関節で上腕二頭筋腱の外側

記録電極:刺激電極と橈骨茎状突起を結んだ直線上で、刺激電極から10-12㎝遠位

基準電極:記録電極から3㎝遠位

に電極を貼ります。今までのように〇〇関節にっとかでは無いので注意ください。

測定時の注意点は2つです。1つ目は刺激時にはあまり刺激強度を上げ過ぎると上腕二頭筋や腕橈骨筋が反応し、波形が見えなくなりやすいので注意してください。

2つ目は必ず両側を測定します。外側前腕皮神経はNCVやAmplitudeの個人差が非常に大きい神経です。なので左右差を見ることが重要です。

以上です、またお願いします。

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参照:https://depts.washington.edu/neurolog/images/emg-resources/Brachial_Plexopathies.pdf https://www.slideshare.net/sm171181/nerve-conduction-studies-lower-leg