検査

筋電図の基礎⑤:神経伝導検査の電極の位置(正中/尺骨/橈骨)

ただただ刺激部位、ワンポイントアドバイス述べていきます。

今回は上肢の代表的な3つの神経を取り上げます。

正中神経

CMAP

・記録電極:短母指外転筋(APB)筋腹

・基準電極:母指MP関節上

・近位刺激:記録電極より7㎝近位。長掌筋腱と撓側手根屈筋腱の間

・遠位刺激:肘関節で上腕二頭筋腱内側。肘関節内側1/4、結構内側

・長掌筋は全ての指をくっつけて手関節掌屈させると明瞭に認めます。その外側(撓側)に撓側手根屈筋腱あり、2つ筋肉の腱の間に正中神経はあります。

・近位刺激は結構肘関節の内側、1/4くらいです。正中神経の隣に上腕動脈が走っていますので、その付近に刺激電極を置くとよいでしょう。また肘関節内側から上腕二頭筋腱を下からあおるように電極押し当てると刺激しやすいです。

SNAP

記録電極:示指PIP関節上

基準電極:示指DIP関節上

刺激電極:記録電極より14㎝近位。長掌筋腱と撓側手根屈筋腱の間

尺骨神経

CMAP

・記録電極:小指外転筋(ADM)筋腹

・基準電極:小指MP関節上

・近位刺激:記録電極より7㎝近位。尺側手根屈筋腱の外側・撓側

・遠位刺激:内側上顆-肘頭の線上で、内側上顆より

・遠位刺激時には尺側手根屈筋の下に刺激電極を潜り込ませるようにすると良いです。

・近位刺激時にはインチングと言う方法を使うことがあります。基準点肘(Elbow)は上腕骨内側上顆-肘頭の直線上で、そこから3㎝遠位をBE30(Below Elbow30mm 肘下30㎜)、3㎝・6㎝・9㎝近位をAE(Above Elbow 肘上)30、AE60、AE90とマーキングしてそれぞれ刺激します。

ポイントは近位になればなるほど(AE30⇒60⇒90)肘から上腕二頭筋の方に向かって上向きに刺激位置を取っていく事です。

SNAP

記録電極:小指PIP関節上

基準電極:小指DIP関節上

刺激電極:記録電極より14㎝近位。尺側手根屈筋腱の外側・撓側

橈骨神経

CMAP

・記録電極:固有示指伸筋(EIP)筋腹

・基準電極:尺骨茎状突起

・近位刺激:記録電極より7㎝近位。上腕真ん中~少し尺側

・遠位刺激:上腕部で三角筋腱と上腕三頭筋の間。橈骨神経溝

・記録電極を貼る固有示指伸筋EIPは起始が尺骨なので、貼るのも尺骨の辺りです。よく橈骨に貼りやすいので注意してください。

・遠位刺激は上腕部中央からやや尺側、下手したら尺骨に触れる位置で刺激します。

・近位刺激、これがムズイ。個人的には上腕骨粗面(三角筋が上腕骨に付着するところ)外側と上腕三頭筋の間、または肩峰ー外側上顆の中点でその線分上に刺激電極を向けて刺激しています。案外上腕骨近位かつ外側にあります。

SNAP

・記録電極:解剖学的タバコ窩

・基準電極:母指MP関節

・刺激:記録電極より14㎝近位。橈骨上

・記録電極は解剖学的タバコ窩(👍したときに母指中手骨周囲にできるくぼみ)に貼り、基準電極は3㎝遠位の母指MP関節に貼ります。

・刺激は橈骨上or下(手掌側)からあおるように橈骨に当てると出やすいです

 

下肢の代表的は神経は次回でお願いします。

以上です。またお願いします。

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