まとめ:精神依存の程度で概ね決まる。
最近よく覚醒剤や大麻で有名人が捕まっていますね。でも覚醒剤や大麻より俗にいう『ヤバい』物質はこの世にゴロゴロ存在します。下図は世界的医学雑誌Lancetにのった身体的有害性・依存性を表した図です。
Lancet 2007
右上に行くほどヤバいモノで案外LSD/エクスタシー(MDMA)/大麻はしょぼい。
と言うよりヘロインやコカインが危険すぎて使用したら即廃人です。とても芸能生活などの高度な社会生活は送れません。
でもこの図は少し漠然&解釈が独り歩きしてしまい、これだけだと『なんだ、大麻や覚せい剤の方が酒・たばこより安全じゃん』と思うかもしれません。でもこの図には『精神依存』が含まれていないのが最大のネックです。
医学的にその依存物質の『ヤバさ』を判断する際には
①身体依存
②精神依存
③耐性
の3つを見ます。言葉の意味は、
①身体依存:離脱症状(≒禁断症状)がでて痙攣・昏睡や異常発汗・異常血圧など身体的変化・症状がみられる。
②精神依存:欲しい!!興奮・幻覚状態、それしか考えられなくなり社会生活が破綻する。手に入れるために犯罪も犯す。
③耐性:徐々に効きにくくなり、使用量が段々増えていく。ヘビーユーザー・カモ。
参照:year note
上図のように①-③の全て持つのは、上3つのモルヒネなど(麻薬)・アルコ―ル・睡眠薬や抗不安薬です。アルコールは良い感じに3つともそこまで強くないのが特徴で、それが違法にならない理由の一つです。後は歴史的にもう文化に定着してしまっており今更禁止できなかった・税金徴収できるオイシイ😋面もあったからです。載ってはいませんがタバコは身体依存・耐性がありますが、精神依存は軽微です(タバコ切れて幻覚・興奮は起きない。タバコのためなら人も殺す!奴は見たことない なのでタバコは合法です)
大麻や覚せい剤が禁止されているのは精神依存が強いためで、興奮状態・欲しい!⇒暴れる・犯罪犯してでも手に入れる!!っとなるからです。精神依存が一番犯罪に直結しやすいため、その程度が大きい上図の麻薬・コカイン・大麻・覚醒剤・LSDは全部違法となっています。(いずれも精神依存の欄が++または+++)
身体依存はヤクが切れたら勝手に患者が悶え苦しんでいるだけなので最悪自己責任。そこまで社会的には重視されません。医学的には一番大変ですが。
またよく『大麻を合法にしろ!』と叫んでいる人がいますが上記のように犯罪に直結することと、現在すでに禁止されている物質をわざわざ合法にする意味・根拠もないので、今後も大麻などは違法であり続けるでしょう。
以上です。またお願いします。