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半盲と半側空間無視の違い 症状

まとめ

視野・空間障害に

気付いている:半盲

気付いていない:半側空間無視

 

良くこの二つが見分けにくい!!と言う方いますが実は簡単で、端的に言うとまとめにも書いていますが、

半盲:ただ見えないだけ。認識可

半側空間無視:そもそも概念自体が消える。見えるとか認識とか、それ以前の問題。

では少し詳しく述べます。まずは半盲から。

半盲は網膜・眼の神経や視覚中枢(後頭葉)がやられることで、視野の一部が消える現象です。特に視野の半分が消える状態を同名半盲と言います。

一方半側空間無視は右脳、特に頭頂葉という頭のテッペンが障害されると起きやすい病気です。多くは左の空間・視野・肉体という概念が無くなります

同名半盲と半側空間無視。どちらも左右半分が消える現象ですが、決定的に違うのは『消えていると理解しているか、どうか』です。

同名半盲は消えていることを理解出来ますが、半側空間無視は消えていることを理解できません。なので同名半盲の人は視野を補おうと、キョロキョロ視線や首をよく回しています

一方半側空間無視の人はキョロキョロしません。どちらかと言うとジ―っとボーっとしています。患者を見ただけで何となく両者の違いは分かります。

また半盲と半側空間無視を分けるテストとして、簡単なのがメジャーやひもを用いた試験です。

患者の目の前に、ピンっとメジャーを張り『真ん中を指さしてください』と聞きます。

半盲の人は首をキョロキョロさせて正確に答えられます。半側空間無視の人は左右に寄った場所を指し示します。診察室では聴診器をピーンと張って真ん中さしてもらいます、我流ですが簡便です。本当に詳しく調べるにはBITなどのテストを行っていくと更に確実です。

繰り返しになりますが、本人が見えないと自覚しているかどうかが決定的に違いますので覚えておいてください。以上です。またお願いします。

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すずき Suzuki