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白血球数とCRP どちらが有用??

まとめ

白血球:最速・見境なし

CRP:中途半端

神速の白血球

白血球は血液中に5000-8000個/dl存在し常に我々の体を守っています。でも白血球は血液中以外の血管壁・壁内・血管外(組織液・骨髄)などに待機(プール)し、いつでも出撃準備が備わっています。

そのため感染症が発生するとすぐに出撃しますので簡単に血中数が上昇し、6時間以内にピーク、平時の2-3倍の数に達するほどです。

ただし白血球は痛みや発熱、ガンや骨折などでも簡単に上昇してしまいます。なので白血球数増加は感度は高いが特異度は低い検査となります。

CRP:どっちつかず

CRPは感染や炎症で傷ついた細胞・組織からや白血球が放出する因子によって肝臓で作られるタンパク質です。

つまりCRPは細胞や組織が死に、肝臓で合成されて初めて血中濃度が増加します。そのため上昇速度は完成品がすぐに動員される白血球よりも遅くなります。だいたい上がってくるのに半日、ピークは2-3日後、減るのも遅く4-5日かかります。

CRPは感染症以外の炎症・ガンなどでも上昇するので、何か疾患を特定する決定打には使えません。ただし炎症の有無を診断する感度は高い検査、炎症が起きていることは分かる、鯨飲は分からんけど状態です。

CRPは上記のように遅れて増えて、比較的長く居座る、しかも決定打に欠ける中途半端な検査です。まぁ~感度は良いのでスクリーニング・病勢判断には使えますが。

ただ白血球数でもスクリーニング・病勢判断できますのやはり軍配は白血球増加にありませすね。

白血球増加に軍配

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すずき Suzuki