筋電図総論(内容・目的)

リハビリ科の仕事に筋電図っという検査があります。

この筋電図、痛いのですごく嫌われる検査です。患者に『二度と来ないからな!』と言われたのは、筋電図が人生で初めてでした(笑)。この筋電図は学生時代、一瞬勉強します。でもほとんど要らないので即記憶の彼方です。私もまさか筋電図が仕事の一つになるとは思いませんでした(笑)。

☆検査概要☆

筋電図は以下の2つの検査から成り立っています。

①神経に電気を流す神経伝導検査

②筋肉に針を刺す針筋電図

①、②とも痛いです。①はバチンバチンと叩きつつ、つねる感じ。②は奥をぐりぐりされるような痛みです。書いているだけで痛そうです。

でも麻酔は使うことが出来ません。麻酔は神経を眠らせてしまいます。また神経が寝てしまうので筋肉の動きも鈍くなります。そうするともはや正常なのか異常なのかよく分からなくなるので、①・②をやる意味が無くなってしまうのです。痛みに耐えるしか無いです。なので余計嫌われます。

☆神経伝導検査☆

『ビリビリorジーンとしびれる』、『感覚が鈍い、服の上から触られているみたいに鈍い』などの訴えがある患者で行う検査です。先に述べたように神経に電気を通して、電気の伝わる速度や伝わりにくさを調べます。原因の病気として多いのは糖尿病や手根管症候群などです。いずれも末梢神経がやられる病気です。

1本の神経を調べるのに、5-10回くらい電気刺激必要です。調べる神経ほ本数は2本くらいですが、ものによっては運動神経と感覚神経の2種類やりますので、のべ4本くらいは調べます。またF波という検査では16-20回、連続刺激しますのでちょっとツライです。

でも病気によっては、それ以上の数の神経を調べます。よくどれだけやる?っと患者から聞かれますが、答えは『分からない』です。やりながら、増やすか減らすか決めていきますから。

☆針筋電図☆

名前の通り、針を筋肉に刺し電気を調べます。神経伝導検査と違い電気を加えるのでは無く、我々の筋肉が放出する電気を調べる検査です。

針筋電図は指す筋肉によって痛みが大きく変わります。親指の付け根や、親指と人差し指の間を刺すと結構鋭い痛みがあります。でも肩やモモの筋肉の場合は比較的軽く、鈍い痛みがします。

針筋電図でもっとも大事なのが『安静時』の検査結果です。これを調べるためにやっていると言っても過言ではありません。ちなみに『安静時』とは筋肉が収縮していない、力を抜きダラーんとリラックスしている時の事です。これがスムーズにできると検査時間および痛い時間は短くなります。

でも針を刺された状態でリラックスするのは結構難しいです。以前外国人に指示した時は『針刺さっていてリラックス!?出来るかお前、クレイジー!!』と言われました、英語だったので聞き流しました(笑)。

でも『安静時』でわかる最も大事なことは、神経や筋肉が今まさにやられているか』、『やられ切っているかです。『今まさにやられている』場合は治療すれば病気を治す・進行阻止できる可能性があるので非常にこの結果は重要です。逆に『やられきっている』場合は治療しても回復は厳しいです。

安静時ができたら次は『少し力いれる』、『最大限力いれる』の二つの指示をして検査は終わりです。この二つはそこまで難しくないです。力入れてもらうだけです。

以上が一連の流れです。検査で刺す筋肉は最低でも2個、多いと8-10個くらいです。針自体は実はとても細く、点滴や採血の針よりも細いです。でも痛みを感じる筋肉(筋膜)を刺すので痛みがでます。

☆検査目的☆

ではなんでこんな痛い検査をするか。それは筋電図しか神経・筋肉を簡便に、直接調べる検査が無いからです。

一応神経・筋肉自体を切って取ってくる『生検』もありますが、筋電図よりはるかに痛いですし時間かかります。ちなみに生検も麻酔は使えません。神経や筋肉が麻酔薬で変性してしまうかもしれないからです(全身・伝達麻酔は可)。

なので多少痛くても簡便な筋電図が選択されます。レントゲンやCT,MRIなどの画像検査はありますが以前述べたようにこれらはあくまで『参考所見』、間接所見です。☆リンク☆MRIなんて見ているのは水素原子の回転(スピン)ですし。病気自体を直接見ていません。なので直接調べられる筋電図は非常に重要で有意義な検査です。また前述の『今まさにやられている』事を知ることができるのは予後判定の面でも大きく、治療法がガラッと変わります。

結語

少し脅す感じに書きましたが、嘘書いてもしょうがないです、痛い物は痛いので。でも医療者がしっかり考え適切に行えば、筋電図は大変有意義な検査となり痛い時間も減ります。過度に恐れなくても大丈夫です。逆に恐れて治療機会を逃すことの方が痛いです。

ではまたお願いします。

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