検査

筋電図の基礎⑤:刺激強度(波形がみられる最小刺激、最大上刺激)

まとめ

30mvで波形出ない×

50mvで最大上出ない×

なんか最近記事のデザインを改善・模索しています。色々カスタマイズ出来て結構楽しんでいます(笑) 今後は今までの記事も順次見やすくしていく予定です。

さて余談はここまで。今回は電気刺激の正しい方法です。

誘発筋電図では刺激電極から電気を流すことで、CMAPやSNAPなどを導出します。

でも不適当な刺激位置や方法ではイタズラに電圧を上げる⇒患者は痛いです。

自分の未熟さで患者に不利益をもたらすのは、『Do no harm』という医学の原則に反しますので留意しましょう。

最小刺激

CMAP/SNAPの波が出てくる最小刺激は、上肢・顔面で10mv、下肢で15-20mvくらいです。なので上肢・顔面で20mv、下肢で30mv以上で波形が出ない場合は、施行者のミスです。

ただし下肢の遠位(足部)や膝窩部では浮腫や肥満によって40mv近くかけなければいけないときはありますので、ご注意を。

さて30mvでも波形が出ない大きな原因は①刺激部位がそもそも外れている②しっかり刺激電極を押し当てていない、この2点がほとんどです

①に関しては勉強・慣れてください。

②ですが多くの人は優しすぎます

電気刺激は皮膚に行いますが、本当に刺激したいのは皮膚から0.5cm~3cm下にある神経です。強く押し当てないと神経まで刺激が届きにくくなります。

強く押し当てるので検査直後には刺激電極の跡がつきます、なのでわざわざペンなどでマーキングする必要が無いくらいです。

また電気刺激は痛いので患者も無意識に逃避反応を見せます。そうすると刺激電極が皮膚から離れてしまい不正確な結果が出てしまいます。なのでしっかり四肢をベッドに押し当てたり、顔面では反対側からコントラクションをかけることが重要です。

最大上刺激

逆にこれ以上波形のAmplitude(電位)が上がらなくなる刺激強度を『最大上刺激』っと言います。

でもこれはやみくもに上げまくれば良いわけではありません。刺激強度が強すぎると目的の神経以外の神経が反応したり、SNAPではCMAPが被ってしまい波形自体が小さくなったり見えなくなったりします。

一般的には最小刺激時の2倍くらいまでには最大上刺激となりますので、上肢顔面で40mv、下肢で60mvも行けば最大上刺激となります。ただしSNAPの場合15mv超えてくるとCMAPまで出てきてますので、10mv前後が適当です。

ここでもしっかりと電極を押し当てないと患者の逃避反応+筋収縮で、電極がずれやすく波形が小さくなったり形が変わったりしますのでご注意ください。

最小刺激:上肢顔面20mv、下肢30mv以下

最大上刺激:上肢顔面40mv、下肢60mv以下

しっかり刺激電極は押し当てよ~。

以上です。またお願いします。

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