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勃起するとおしっこが出にくい理由

まとめ:尿道内圧が上昇するから。

全世界の男性陣が一度は経験したことのある現象です。ペニスが勃起すると一般的に排尿は困難になります。ここで重要になってくるのは2つの圧力、膀胱内圧と尿道内圧の関係です。膀胱内圧と尿道内圧はいわばアクセルとブレーキの関係です。

それぞれの働きは

①膀胱内圧:膀胱にたまった尿を排出する。

②尿道内圧:膀胱にたまった尿が漏れるのを防ぐ。尿漏れ防止装置。

③排尿圧(≒おしっこの勢い):①膀胱内圧ー②尿道内圧(おおざっぱ)

ここで重要なのが①膀胱内圧>②尿道内圧で排尿、①膀胱内圧<②尿道内圧で蓄尿が行われます。

排尿時

排尿する時は膀胱内圧が0から20cmH2Oに上昇、逆に尿道内圧は40から0に減少します(蓄尿時は膀胱内圧0尿道内圧40㎝H2Oくらい)。この2つの圧力の差によって尿は排出されます。ここがポイント。

さてペニスが勃起する際に血液がうっ血する必要があります(指をギューッと握ると指先が赤く・腫れますよね、あの状態です)。その際に血液がたまる→海綿体内圧上昇→尿道内圧が上昇するため、排尿に必要な膀胱内圧と尿道内圧の圧力差が小さくなり、排尿が困難になります。結果排尿圧が減少するため尿はなんかチョロチョロ出ます。これが勃起した際におしっこが出にくい理由です。

そもそもペニス勃起時は通常、その後の射精を想定しています。尿道内圧上げることで尿が精液に混入・膀胱に逆流(逆行性射精)するのを防ぐ働きがあると考えられます。人体はよくできている。

以上です。またお願いします。

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すずき Suzuki