まとめ:ホルモンが減る&グリコーゲンが消費されるから
水泳あるある第二弾は『プール行くとトイレが近くなる』です。これには多くの理由があり①水圧で膀胱が押される②抗利尿ホルモンの分泌が減る③グリコーゲンが消費され水分が作られるです。①は直感的にわかるかと思いますので、②③の説明を。
人間はおしっこの元『原尿』を腎臓で1日180L作っています。当然180L全部おしっこで排出したら脱水で即死です。そのため必要な水分を再吸収して99%以上回収しています。その再吸収のために、人体は『抗利尿ホルモン(ADH/バソプレシン)』というホルモンを分泌します。
この抗利尿ホルモンは低体温時に分泌が抑制される特徴があります。
プールに入ると我々の体は水によって冷やされ、体温が低下します。そうすると体温低下⇒抗利尿ホルモンが分泌抑制⇒水の再吸収低下⇒尿量増大となります。よっておしっこが普段よりも多く作られトイレが近くなります。
もう一つは水泳を行うことでカロリーを消費しますが、その際に筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンを消費します。グリコーゲンはブドウ糖と水分を練り合わせた物質です。なのでグリコーゲンはグルコース(ブドウ糖)に分解される際には逆に水分が出てきます。そうすると水分を口から取った時と同じように、体内に水分が増え結果的に尿量が増えます。
以上の水圧・ホルモン・グリコーゲン分解によっておしっこの量が増え、トイレが近くなります。おしっこ我慢すると膀胱炎・腎盂腎炎になり最悪入院・死亡するので、プール上がるのメンドイかもしれませんがちゃんと行きましょう。
トイレが近くなる、案外科学的な理由なのです。
以上です。またお願いします。