医学雑談

PPI:胃酸に弱い胃薬

まとめ:PPIは酸で不安定・不活化

胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など胃酸によってもたらされる病気は多く存在し、特に日本人ではその有病率は高いです。そこで武田製薬が世界で最初に開発したのがPPI(Proton-Pump-Inhibitor:プロトンポンプインヒビター)のタケプロンです。これは世界の医療を変えた素晴らしい薬です。

PPIは胃酸の水素原子(H+ プロトン)を排出するたんぱく質(ポンプ)を阻害することで胃酸の酸性度を下げる働きを持っています。現存する胃薬では間違いなく最強です。

ただこのPPIには弱点があり実は酸に弱いのです。なのでPPIは胃酸から守るためにカプセル薬やコーティングされた粒(腸溶性細粒)として処方されます。逆にアルカリ性は問題なく、腸(アルカリ性)で吸収され血液に乗って胃の細胞に到達して効果を発揮します。

酸を抑制するのに酸に弱い。おもしろい薬・落ちです。

ちなみにPPIは1回内服するだけで胃細胞全ての酸分泌を抑えます。でも胃細胞は新陳代謝が活発なため、3日で全部新しい細胞に生まれ変わります(≒1日で1/3が再生)。なので飲むのを忘れると3日でリセット。処方された分はちゃんと飲んでください。

以上です。またお願いします。

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