高血圧はもはや国民病であり、様々な病気のリスクとなります。未治療の高血圧と治療しているエイズは同じくらいの死亡率です。エイズというと皆怖がりますが、高血圧も恐ろしい病気なのです。
https://drsashimi.com/雑談2:高血圧 サイレントキラーでも述べましたが、血管の病気ほぼ全てに関わってきます。しかし減塩は現代社会ではあまり効果はありません。摂取量がすでに多すぎるのです
元々、塩は陸上ではすごく貴重でした。そのため我々の先祖は『塩のリサイクル』を発明しました。参照:https://drsashimi.com/ステロイド②
でもこれが塩が簡単に手に入る現代社会では裏目となりました。
工業化および流通の発展によって、もはや塩は貴重品では無くなりました。今や基本調味料として大量消費されるようになってしまいました。
以前NHKスペシャルで南米のある民族の話がありました。その民族は元々は森に住み、塩の乏しい地域に住んでいました。
でも今は二つに分かれ、一方は都市に、一方は昔ながらの森の生活を続けました。結果都市グループは森グループに比べて20‐30、Max50近く血圧が高くなりました。
塩の威力を知った番組でしたね『NHKスペシャル人体より』。
塩はなぜ人を魅了するか、それは塩味が快楽だからです。
強烈に舌・脳を刺激しますし、通常よりも多くの穀物を食べることが出来ます。
満腹による快楽も相まってもはや麻薬ですね。
また塩の日常的使用は別に快楽の為だけではありません。農耕とも深く関わってきます。
我々人類は農耕によって大量の穀物(米・小麦)を手にしました。しかしそれだけを沢山、必要カロリー分食べるのは量が多く、味気なくて結構拷問でした。
そこで塩がごはんのアクセントとして用いられました。
ちなみに日本は海が近い関係で塩が簡単に手に入り、塩が多用されました。ごはんのお供って大体しょっぱいですしね。
でも世界にはチベットや中国奥地のように果てしなく海から遠い地域もあります。そこでは塩の代わりに唐辛子を食事のアクセントにして、米を必要カロリ―分大量摂取しています。
唐辛子なら近くで栽培できるので塩よりも効率的・低コストだったのです。今でもブータン・ネパール・四川の料理が辛いのはそれらが影響しています。
冒頭で減塩はあまり意味ないと言いました。それは減塩自体はっという意味で、純粋に塩分量を減らすことを指します。でも減塩→薄味→ご飯食べる量減る→カロリー↓→体重減少→血圧低下の流れで遠回りに降圧効果はあります。
塩は大事だが、怖い麻薬であることをお忘れなく。
ではまたお願いします。
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