リハビリ

装具・車いす②:トウクリアランス(Toe-Clearance)を確保せよ

まとめ

背屈角度とトウスプリング

トウクリアランス(Toe-Clearance)はつま先と地面との距離を示し、不良=近いとつま先が地面に引っかかり転倒しやすくなります。

その対策は①初期背屈角度の設定②トウスプリングです。

初期背屈角度

解剖学的良肢位は背屈角度0度です。

でも股関節や膝関節の動きが不良だと、このままでは引っかかってこけます。

なので装具全体の背屈角度、初期背屈角度を設定した方が安全であり、大体2-3度です。

過剰な背屈⇒膝折れ

少し脱線ですが、あまり背屈角度つけすぎると膝折れが起きます。

まずは解剖学的なお話。

皆さん足関節を背屈させる時に、膝伸展と屈曲はどちらがやりやすいですか?おそらく屈曲時の方だと思います。伸展位だとふくらはぎがツる感じがすると思います。

これには背屈筋のメインであり前脛骨筋、その拮抗筋の下腿三頭筋の内の腓腹筋が大きく影響しています。

腓腹筋は二関節筋、二つの関節をまたぎ作用する筋肉です。具体的には足関節は底屈(伸展)しますが、膝関節は屈曲させます。なので膝関節伸展は腓腹筋の本来の働き、伸展の逆なのでにストレスがかかり動作がしにくくいです。なので背屈時には膝屈曲を伴いやすくなります。

結論として過剰な背屈⇒過剰な膝関節屈曲を誘発⇒膝折れ、が起きます。

トウスプリング

トウスプリングとは上図の矢印のように、靴を反らせる構造の事で大体の靴にあります。

反らせることで地面との距離を確保しつつ、滑らかな接地・足運びを実現します。

ただ反らせれば良いという問題でもないです。反らせれば反らせるほど重心は上がり不安定になります。大体10-15度ですが、まぁ~さじ加減。

このように背屈角度・トウスプリングを併用することでToe-Clearanceを確保し、安全な歩行を実現していきます。また最初に設定してもいざ生活場面で合わなくなることは良くあります。

その際はつま先や足底部のすり減り方で微調整していきます。これらをチェックする習慣を身に着けると装具の理解は深まりますので是非行ってください。

 

以上です。またお願いします。

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参考;http://www7a.biglobe.ne.jp/~ashiiku-ozawa/colum/spring.html