リハビリ

装具・車いす①:下垂足の装具

まとめ

オルトップ一強

少しずつ装具や車いす、おそらくリハビリを学ぶ上で最大障壁、難しい分野も扱っていきます。でも適切な装具を選定すれば患者の移動能力・ADLは大幅に改善します。なのでしっかり勉強する必要がある分野です。

今回は一般病棟でも起きる下垂足に対しての装具です。

下垂足≒腓骨神経麻痺

まずはおさらい。

下垂足の原因は大きく分けて①腰椎病変L4/5②腓骨神経麻痺③末梢神経障害ですが、圧倒的に多いのは②の腓骨神経麻痺。

術後や長期臥床によって腓骨神経が圧迫(一番多いのは腓骨頭)されることで起きます。

症状は足関節背屈が出来なくなることで、Toe-Clearance(トゥークリアランス つま先と地面との距離)が不良となりよくつまづきます。後あまり知られていませんが指の伸展が不良となるのでCrow-Toeとなり、つまづきやすくなります。

ド定番:オルトップ

下垂足と言えばオルトップ、というくらいド定番です。どこでも売っています。

既製品でありS,M,Lあります。でもプラスチック製で熱可塑性もあるので、ドライヤーで温めて拡げたりすれば意外とサイズの調整はききます。まぁ~若干耐久性は下がりますが。

オルトップは下のようなプラスチック製下肢装具(AFO Ankle-Foot-Orthosis)です。

スネ(下腿)のまぁ~下3分の1くらい~踵~足底2/3くらいをカバー。最初から背屈角度が付いておりだいたい2~3°くらいです。下垂足と内反を矯正します。

ただ制動力や内反をより制御するにはオルトップLHやオルトップLHプラスなどを採用することがあります(下はオルトップLH)

LHは単にオルトップの上と下、下腿部と足部の長さが長くなっただけです(だけっというと失礼かもしれませんが、現場的にはそう)。そのため制動力が増している特徴があります。

お値段は3万くらいです。装具は保険が効くのですが一度全額支払い、その後請求すると保険代を差し引いた残り(3万で健康保険による3割9000円を差し引いた、残り7割の21000円)が後々還付されます。

この謎制度のために高い装具、靴型装具なんて10-20万くらいしますが、を一括で購入する金銭的余裕も必要です。保険で戻ってくるとは言え。

他にはCEPAやGate-Solution

他の装具としては簡易なものの代表はCEPA(セパ)です。

弱い背屈補助効果がありますので、軽症の下垂足で用います。あまり内反強制力はないです。軽いのと靴の選択肢が増えるのが大きいです(装具の難点は装具の分、足が大きくなるので靴選びに難渋する)。

かたや最近静かな?ブームなのはGate-Solutionです。油圧機構が組み込まれておりエネルギー効率よく、制動力も強いのが特徴です。

ただ他に比べていかついのであまり下垂足では処方しない、靴が選びにくい、高い(13万ほど)ので適応は慎重に選びます。まぁ~もともと脳卒中の片麻痺用の装具なのでしょうがない。

こんな感じで下垂足に対しては最適な装具を選定していきます。最終的には実際に履いてもらい歩いてチェックします。後は好み(靴選びや重さ)です。

以上です。またお願いします。

励みになりますので、よければ投票お願いします⇩⇩(どれでも大丈夫です)

にほんブログ村 その他スポーツブログ 水泳へ    にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ  にほんブログ村 投資ブログへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

参考:パシフィックサプライHP、東名ブレースHP