医学雑談

血管に空気入れたらどうなる?

まとめ:静脈ならどーでもいい。動脈はアウト!!

古~いミステリーや漫画で空気を血管に入れて殺人、なんてシーンは良くありました。(最近はあまり見かけない)医学的には空気入れるだけで人を殺すのは結構大変です。先に結論を述べると、『血管に空気を入れたら、人間は死ぬ場合もある』です。詳しく見ていきましょう。

☆空気を入れたら死ぬ理由☆

静脈に空気が入った場合は以下の事が起きます。

①静脈に空気が入る。

②心臓(右心房・右心室)に到達。

③肺動脈を通り肺へ。

④肺で空気が詰まる。

⑤心臓⇒肺へ血液が行かない

⑥全身⇒心臓へと血液が行かない。

⑦循環不全で死亡。

特に④が重要で空気によって血液の渋滞が起きてます。そうすると全身に血液が回らなくなり、急性循環不全となり亡くなります。ちなみに医学用語で④を空気塞栓と言います。

この④-⑦の流れは肺塞栓症、いわゆるエコノミー症候群とほぼ変わりません。あちらは血栓(≒血の塊)が詰まって④が起きます。

☆でも非現実的☆

↑が起きるのは相当量の空気が入らないと起きません。20‐30㎖くらい一気に入れば、起きるでしょう。注射器一本分くらいです。でも通常そんな大量に空気が入ることは無いです。泡くらいは点滴・採血で入りますが、血液・肺で吸収されます。なので通常無症状で終わります。

泡が数個入るくらいでは何ら問題ない、安全です。また静脈には静脈圧が+5cmH2Oくらいあるため、大気圧より大きいです。なのでたとえ点滴が終わっても、針が抜けても空気が入ることは無いです。血が出るだけです。

☆動脈に入ると大事件☆

ただし以上は静脈の話です。動脈では少量の空気も大事件です。

まず大前提から。静脈は末梢(手足)から心臓へと向かい、徐々に血管が太くなっていきます。一方動脈は心臓から末梢へと、徐々に血管が細くなっていき、最終的には毛細血管になります。

なので動脈に空気が入ると、手足の先の細い動脈が空気で詰まり、指先が壊死します。このように危険性が高いため、動脈への点滴・採血は医者しか行うことができない医療行為です。その際は空気の泡が少しでも入らないように細心の注意を払います。

なのでもし空気を入れて殺人を犯す場合は、動脈にピンポイントで入れる必要があります。

でも動脈は深いところにありますし、相手も暴れるので結構大変でしょう。

☆総括☆

そうそう人間は死なない。以上です。

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