前回は脊髄損傷患者でも案外人工呼吸器は外せると書きました。☆リンク☆
今回は具体的な外し方をざっくりと。詳しくは成書やガイドラインに任せます。
そして人工呼吸器の外し方ですが、
外してみる。以上!!
・・・少し詳しく述べていきます。
まず最初に人工呼吸器の助けを少しずつ減らしていきます。
ただ人工呼吸器使用=自分の呼吸機能休んでいた状態です。いきなり人工呼吸器止めて自分の呼吸だけで生きていくのは、準備体操せずにダッシュするようなものです。まずは準備体操・ウォーミングアップをする必要があります。
具体的には、
①酸素濃度下げる(医学的にはFiO2↓)
②助ける頻度減らす(サポートモード)
などを行っていきます。
外さないと外れない
そして①②が進んでいったら、実際に人工呼吸器を止めるor抜きます。
これをSBT(Spontaneous Breathing Trial:自発呼吸トライアル)と言います。
最初は15分程度外します。その後30→60→90→120分と時間を延ばしていきます。120分、2時間外して問題なければ大きな問題は無いので、人工呼吸器をやめる(離脱)ことができます。
まぁ~30-60分のSBTで問題なければ、個人的には人工呼吸器止めてる事が多いです。これはケースバイケースです。
つまり実際に外してみないと、外れるか分からないのです。
睡眠時無呼吸症候群には注意!
SBTが問題なくても、一つだけ注意が必要です。
それが睡眠時無呼吸症候群(通称SAS)です。
脊髄損傷患者のマヒは手足だけでなく、首・ノドでも起きます。そのため睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。また夜間に睡眠時無呼吸症候群は起きやすいです(睡眠時、なので)。
そのため日中のSBTが問題なくても、夜間の呼吸状態のチェックは必須です。人によっては睡眠時無呼吸症候群が重症のため、人工呼吸器外れないケースもあります。ご留意ください。
今日はここまでにします。またお願いします。
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