医学雑談

生肉:牛は良くて、ブタ・トリはダメ

生肉。牛は安全だからステーキは昔からレア・ミディアムレアがある。しかしブタ・トリは中まで火を通しなさい、と皆さま教育されています。

なんで牛とブタ・トリでこんな差別があるのか??

☆そもそも生食は✖✖まず前提が医学的に間違ってます。

この世の食べ物は全て、生で食べてはいけません!!食中毒になっていないのは、偶然か気づいていないだけです。少しずつ解説していきます。

生物にとって、それぞれ心地よい腸内細菌は決まっています。神seven、平和な楽園みたいなものです。でも生で食すると、よそ者の細菌が突然楽園にやっていて炎上・大混乱します。その結果が腹痛・嘔吐・下痢などのいわゆる胃腸炎です。さしずめ黒船みたいなものです。加熱することでよそ者が死にます。つまり黒船を駆逐され、楽園を維持できるのです。

☆牛にも寄生虫・細菌はいる☆

現代の先進国では衛生管理が行き届き、牛の寄生虫は激減しました。牛の寄生虫は無鉤条虫、通称サナダムシです。こいつ自体はしょぼくて、軽い胃腸炎程度の症状です。正直後述の細菌に比べればどうでもいいです。

ここからは完全な脱線です。興味ない方は⇩の緑の見出しから読んでください。なぜ、サナダムシ症状が軽いか。一方マラリアなんて人間殺してきます。それはサナダムシは人間がいないと絶滅するからです。

実は寄生虫は寄生する相手をランク付けしています。たまたま寄生する中間宿主と、決して別れられない最終宿主がいます。中間宿主はほぼ誰でも良いです、でも最終宿主は決まっています。まぁ~火遊びと本命みたいな(不謹慎)。

最終宿主の定義は、その生物で寄生虫が交尾・産卵がすることを意味します。さて交尾・産卵⇒種の存続に直結するので、最終宿主は非常に重要です。寄生虫も死なれては困るので、最終宿主をいじめません。一方中間宿主は火遊びなので、どうなっても良いので最悪死んでもかまいません。弱って最終宿主に食べられたらいいのにくらいです。

なのでアニサキス(最終:イルカ・クジラ)、マラリア(最終:カ)などは人間にかなり有害なのです。どうでも良いので。てかどちらかと言うと中間宿主(人間)が死ぬ⇒最終宿主に食べられる、くらいのほうが彼らにとっては好都合です。あな恐ろしや。

☆牛では大腸菌が最重要☆

牛の食中毒では大腸菌が最重要です。記事:レバ刺しでも書きましたが、大腸菌は重篤な感染症をもたらします。https://drsashimi.com/レバ刺しが禁止になった医学的理由

でも大腸菌自体は結構ザコです。火に弱いのもそうですが、組織・細胞へあまり侵入しません基本的に組織・細胞の表面に付着しているだけです。その厚さ数㎜以下。なので表面さえ加熱すれば大丈夫⇒レアステーキOKとなります。また数㎜-cm切ることで細胞数⇩⇩になるので、タタキで提供できるようになります。(高価ですが)

☆ブタとトリは焼こう☆

牛は大腸菌ですが、ブタ・トリのターゲットは違います。

ブタ:E型肝炎ウイルス、トリ:サルモネラ・カンピロバクターです

こいつらの特徴は、組織・細胞の深くまで侵入することです。なので表面だけ炙っても意味ないです。ただし低温調理みたいに、じっくりことこと加熱すれば大丈夫です。*加熱不足にはご注意を*

総括

牛は良くて、ブタ・トリはダメ。全ては細菌・ウイルスのせい。

関連記事;https://drsashimi.com/レバ刺しが禁止になった医学的理由

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