母に贈る、延命治療の内容解説

別にうちの母はピンピンしてます。今年もアフリカや南米に旅行行くくらいです。でもこの前ふと延命治療希望しないけど、内容教えてっと言われ以下の文章をあげました。身内への文章なのでぶっちゃけ話もありますがあしからず。

 

そもそも『延命治療』とは

簡単に言うと病気自体は根治させず、呼吸・鼓動(脈拍)・栄養摂取を維持するためだけの医療行為の事です。延命治療することで死期が伸びることもあれば逆に縮まることもあります。また高齢者や元々の体力・筋力・活動量の低い人ではより延命治療の効果は薄くなります。

延命治療を行わない意思表示を『DNAR:Do Not Attempt resuscitation 無理に助けんといて』と言います。DNARは基本患者本人の意思で行われますが、患者が重度認知症・意識がない状態では家族、身寄りがない等が重なると医療者が代理で表明することができます。

ここでよくある事例が『患者は延命治療嫌だ、でも家族は延命治療を希望する』というパターンです。いくら患者が延命治療を望んでいなくても、いざ目の前で倒れた際などでは家族が動揺し『助けてください!』と救急隊や医師に希望してしまうのが人情。これ自体は誰も悪くありません。でも結果的に患者の望まない最期となってしまうこともあります。

なので日ごろから家族に話して置いたり、口約束では無く『延命治療は要らない』と『文章』で残しておくことが重要です。言った言わないが一番面倒なので。

あと大事なことで①延命治療拒否を表明したからと言って通常治療まで止めることではない②一度拒否を表明してもいつでも撤回可能、の2点です。そこも患者の自己意思決定権の内なので覚えておいてください。

では具体的に延命治療の中身を見ていきましょう。

 

①人工呼吸器

ドラマや映画で見る下図のような装置です。口から直接、または喉ぼとけの下を切ってそこから気管に管(チューブ)を入れ呼吸を補助する行為です。自分でうまく呼吸が出来なくなった際に使います。

参考:http://nico-wisdom.com/newfolder1/hospice-enmei-sentaku.html

最大の欠点は『一度人工呼吸器始めたら、改善しない限り死ぬまでつけ続ける』ことです。もし途中で止めようとすると積極的安楽死となり、医師は殺人罪に問われます。なので使用の際は要検討を。

他にもノドに管(異物)を年がら年中挿れられているので、単純に不快・苦しいです。意識が無くて伝えられないだけで。

 

②心臓マッサージ

運転免許を取ったりした際に教わる、胸を押すあれです。1分間に120回しっかりと押すのですごく疲れます。しっかり押さないと効果が全く無いので最近は心臓マッサージ⇒胸骨圧迫っと呼称が変わりました(マッサージってなんか優しそうだから)。イメージやすいので今回は心臓マッサージと書きました。

心臓マッサージは外から内臓である心臓を動かすため身体に非常に負荷がかかります。それこそ出血や肋骨が折れたり肺が傷ついたりします。でも医療者的には『折れてでもいいからしっかり押して心臓動かせ!!』なので容赦はしないです。というより容赦してはいけないと教わります。

また20分以上胸骨圧迫+アドレナリンという薬使用しても心拍再開しない場合は、ぶっちゃけ生き返りません。生き返っても意識が回復しない、植物人間となる確率が高いです。

③胃瘻

口から食事や飲水が出来ない場合に、皮膚から胃にチューブを入れる医療行為です。長期の栄養摂取方法としては最も安全性の高く、トラブルが無ければずっと使用できます。つまり延命効果が高い行為なのです。でもその分いつ亡くなるか見込めないため、ぶっちゃけ家族の負担が増大する延命治療です。

④胃管

あまり延命治療ではないですが一応。通称鼻くだ、鼻からの胃カメラを想像してもらうと良いかもしれません。鼻から胃に管を入れてそこから栄養や薬を投与します。想像のとおりずーーっと鼻やノドの奥に管があるので煩わしく不快です。特別な事情がない限り③胃瘻に移行します。

⑤点滴(中心静脈カテーテル)

ちょっと難しい単語です。

まず一般人のイメージする点滴は『末梢点滴』と言い、腕や足に刺し数時間~数日で抜く点滴です。でも『末梢点滴』は細いため生命維持に必要な高カロリーな点滴はいけません。

そこで中心静脈カテーテル、通称CV、というぶっとい点滴が必要となります。でも中心静脈カテーテル自体が太いので、必然的に刺す血管も太い静脈、具体的には首・鎖骨・太ももの付け根に刺します。

中心静脈カテーテルにももちろん欠点があり①首やモモに刺すので邪魔②長期的には感染症のリスクがあり胃瘻などに移行する事が多い③入れる・抜く時に他の臓器を傷つけたり大量出血したりする。

⑥人工透析

腎臓の機能が落ちてオシッコが作れなくなった際に行う行為。人工透析には血液透析と腹膜透析がありますが、日本では血液透析が一般的(95%)です。血液透析の欠点は身体への負担が大きいこと。週3回、1回3-5時間かかりその3-5時間で3-4㎏体重が減ります。透析後の疲労感を訴える患者は多いです。

また人工透析の時点で余命は一般人の半分と言われています。例えば男性なら今の日本は大体80歳で亡くなりますが、もし50歳で開始した場合は30年の半分15ねん、60歳なら20年の半分10年が平均余命となります。そもそも腎臓だけ悪いってあまり無いです。他の臓器・血管もボロボロであることが多いからです。『透析しなくてはいけないほど、全身はボロボロ』っと思ってもらってかまいません。

こんな感じの医療行為が一般的に延命治療と言われています、なんかあったら連絡ください。次男坊より。

 

てか感じです。正直もう少し内容を濃くしても良いのですが、分かりやすさ重視で最低限にしました。

最近は延命医療を拒否する人が多くなってきた気がします。生きる自由もあれば死ぬ自由もあるっとの考えが出てきているからです。というより死ぬことも人生の選択ですしね。

以上です。またお願いします。

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