リハビリ

正中神経麻痺:CRPS

以前『採血:肘の内側は危険』でも書きましたが、今回は正中神経麻痺について少し詳しく述べていきます。しばらくは前回記事のコピペです。

正中神経の働き

正中神経の神経支配

 

 

 

 

 

 

上図が正中神経の分布模式図です。正中神経の働きは大まかには運動・感覚があり

運動:指・手首を曲げる(屈曲)、指同士をくっつける(対立)、手首を内側に回す(回内)

感覚:親指~薬指の親指側、手のひら

でも一番大事なのは親指を手のひらから離す(外転)させ、指で物がつまむ・つかむことです(具体的には短母指外転筋の働き)。少し説明します。

「母指 外転」の画像検索結果

外転とは上記のように手のひらを上に向けた時(なにかすくっている時のポーズ)に、親指を立てている状態をイメージしてもらうといいと思います。この状態だと親指とほかの指の先っぽ同士をくっつけることができます。これを『対立』といい、いわゆるつまんでいる・つかんでいる状態です。

では外転をしていない、つまり親指が寝ている状態ではどうか(上図の掌側内転時)。どう頑張っても『対立』ができません。つまり物がつまめない・つかめない⇒物が持てなくなってしまうのです。これはほぼ手の機能が失われ非常に日常生活に支障をきたします。指って伸ばすより曲げてつかむほうが生活において大事で、ぶっちゃけ指を伸ばすのは脱力すればいいだけです。

CRPS

もう一つあまり起きてほしくない現象がCRPS(Complex Reginal Pain Syndrome:複合局所疼痛障害)です。簡単に言うと下図の左腕のように『赤く・パンパンに腫れ・ジンジンビリビリ痛い』現象です。

「CRPS hand」の画像検索結果

原因は正直不明ですが交感神経障害と考えられています。正中神経は他の神経に比べて交感神経が多く含まれています。先ほど正中神経の働きで手のひらの感覚と述べました。実はもう一つ重要なのが手のひらでの発汗です。適度に発汗し水分を含むことで、摩擦が増し物が握りやすくなります。発汗は交感神経で促されますので、正中神経に交感神経が多く含まれているのは理にかなっているのです。

CRPSの治療法としては①交代浴と②愛護的関節可動域訓練です。

交代浴とはぬるま湯と水に交互に漬けることで交感神経ー副交感神経のバランスを整えます。結構効きます。また愛護的関節可動域訓練とは指や手が固くならないようにマッサージ・ストレッチします。痛いのであまり無理せずやっていきます。

正中神経障害は徐々に出やすいので、なんか変だと思ったら医療機関受診をお勧めします。

以上です。またお願いします。

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参照https://nurseful.jp/article/magazine/%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%82%E3%82%8B-%E6%89%8B%E6%8A%80qa%E3%80%80%E9%9D%99%E8%84%88%E8%A1%80%E6%8E%A1%E8%A1%80/、日本整形外科学会HP