医学雑談

救急:重症、軽症の見分け方

まとめ:眼は口ほどに物を言う

救急外来で一番の重症患者はどんな人でしょうか。

それは一言も喋らないorうめき声あげている患者です。声出す元気もない⇒重症である可能性が高いです。

例えば本当にお腹が痛いときには『お腹痛い!』としか言わないか、腹を抱えてうずくまってます。歩くのも辛そうにしております。

逆にあれもこれも訴える患者は基本的に軽症です。たくさん話せるだけ元気だからです。多くの患者をさばく救急外来では、それくらい割り切らないと無理です。歩いて病院に来た人は、歩いて帰られるくらいの気概が必要です。

そもそも診察室に入ってくる様子で大体重症度はわかります。

パターン1:呼んでスタスタ入ってきて、ドカッと座る→軽症→帰宅

パターン2:入ってきて、マシンガントーク→軽症→帰宅

パターン3:呼んでもなかなか入って来ず、入って来たはいいが腹抱え、背骨が直角に曲がり、脂汗かいている→重症

ちなみにパターン3は実際に経験した症例です。午前3時に30代男性腹痛いで起こされ、眠い目をこすりながら患者を呼んだ際の場面です。こんな時間に何だよ、眠いなぁ~⇒ヤベえ奴来た!!と思いました。結局調べたら胃潰瘍→胃穿孔→腹膜炎で緊急手術になりました。

人って結局は見た目が9割なんです。病気という普段と違う環境では特に。眼は口ほどに物を言う、よく言ったものです。私が研修医の時、上の先生に『患者の話を聞いてから判断していては遅い。部屋に入ってきた瞬間に重症かどうか判断しろ。じゃなきゃ医者失格だ』と教わりました。その通りですね。

ちなみに重症感染症の子供の診察・検査で一番精度が高いのはなんだと思いますか?実はベテラン小児科医の直感でした。実際に論文にもなっていました。

子供はわかりやすく、辛ければ泣き、元気なら笑います。大人よりも実は診断しやすいと言う医者もいます。私もどちらかというと小児の方が得意でしたね。

目は口程に物を言う、やはり人間見た目が9割ですかね。

またお願いします。

Twitter:https://twitter.com/drsashimi1

スポンサードリンク

医学ランキング

関連記事;病理は見た目が10割https://drsashimi.com/病理 医学界の最高裁判所