医学雑談

便:断食しても便は減らない

便(うんち)

汚いや臭いなどと嫌われてますね。

排出する直前まで、体の中にいたのに。体外に出た瞬間に嫌われるから、かわいそうと言えばかわいそう。でも出ないと出ないで一大事。最悪腸閉塞、敗血症で死にます。

さて、そもそも便とはなにか?

よく『消化しきれなかった残りカス』と説明されますが半分正解、半分間違いです。

便の内容は70%水分、10%残りカス、10%腸細胞、10%細菌です。日や体調によって比率は前後します。水分は一番変動が激しいですね。例えば便秘になると減りますし、逆にゲリになると増えます。食べカスは10%程度なので、たとえ断食してもそこまで便の量は変化ありません。

個人的には腸細胞および細菌は実は食べカス並みに多く含まれていることが驚きでした。腸は常に新陳代謝によって新しい細胞が生まれ、古いのは捨てられます。皮膚の角質みたいな感じです。腸は長くて10m近くあるので、脱落した腸細胞も多くなります。

細菌はもはや何億、何兆含まれているか、検討もつきません。

 

便通に良いとして有名なのは食物繊維ですね。不溶性と水溶性があります。食物繊維が便通にいいのは2つ理由があります。

①水分量が増えて、カサがます。

物質量的に便量が増えるため、腸が刺激されて排便が促されます。また便に含まれる水分が増えることで柔らかくなり排出が容易になります。また柔らかいので切れ痔になりにくくなります。コーラックなどの非刺激性の便秘薬(酸化マグネシウム)は食物繊維と同様に、便の水分量を増やすことで便秘に効きます。

②発酵して腸を刺激する。

特に水溶性食物繊維で目立つ現象です。水溶性食物繊維が腸内細菌に分解されて酪酸や遊離脂肪酸が作られます。それらが腸を刺激したり、腸の細胞の栄養になったりして便通が良くなります。どちらの食物繊維でも効果があるとされています。でも医学的なブームは水溶性の方ですね。発酵物質として『腸活』に意義がありそうとか。

特にグアーガムという、謎の豆から取った食物繊維が酪酸の発生が多く、経口栄養学の世界では隠れたブームです。相性の良い細菌と合わせ、より効果を高めた薬も研究中ですね。

 

日本人は食物繊維が約10グラム足りないと言われているので、ドリンクなどで補充するか、野菜・海藻などで補充するのがおススメです。個人的には水溶性食物繊維が熱いので、コンビニのトクホ製品やゼリー勧めています。

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