医学雑談

ルート確保時の正しい駆血圧

まとめ:案外弱くしばる。大事なのは優しさ

今回はすごーくマニアックな内容です。おそらく医療関係者以外何言ってんの状態ですがあしからずm(__)m

タイトルのルート確保とは点滴のための血管路確保を意味します。路=rootです。その際に避けられないのが針を血管に刺す行為です。

でもこれがまぁ~難しい・奥深い。新人~若手医療者で特に必須医療技術であり、数多くの失敗を経験する医療行為です。ここでつまづくと、『俺って不器用なんだな』っとなんか悲しくなります(本当は試行回数が多ければ多いほど良い、数の勝負なのですが、出来ないとへこみます)。

よく刺すことに気を取られがちですが、一番大事なのは『刺す前の準備』です。具体的には血管を刺しやすくする、刺しやすい血管を見つけることです。今回は血管を刺しやすくするをテーマにしていきます。

駆血

まずはゴムバンドでもなんでも良いので、腕をしばり静脈を浮き上がらせる行為、駆血です。多い間違えは強く締めすぎることです。

我々の血液は動脈⇒毛細血管⇒静脈と流れています。駆血とは静脈は流れない、でも動脈は流れている状態です。静脈×動脈〇です。

そうすると血液は動脈から入ってきますが、静脈でせき止められる⇒血液が静脈にたまる⇒静脈が太く浮き上がってくる、感じです。

もし強く縛り駆血の圧を上げるとどうなるか。静脈も締まりますが動脈も締まるため、動脈からそもそも流れてくる血液も無くなります。静脈×動脈×の状態になので血液が静脈にたまらず、なんの意味もありません。この状態はもはや阻血です

駆血圧

ではどれくらいの強さで縛れば良いのか。目指すのは静脈×動脈〇なので以下の数式が成り立つときです。

動脈圧>駆血圧>静脈圧。

これなら血がたまります。具体的には静脈圧は5mmHg=7g,動脈圧は一方120mmHg=160gなので7g~160gの間に駆血圧があればいいのです。(正確にはgではなくgf/cm^2、どーでも良い)

あれ?案外しょぼいぞ。そうなんですよ、しょぼいのです。駆血圧は意外と弱く少しギュっとするくらいで足ります。なんだったら市販の輪ゴムでも行けます、実は。

なのでよくしばった後指が入るくらいで良いよと言われるのは、それくらい弱い圧・余裕があるくらいでいいのです、という先人の知恵なので。Thank you昔の人。

長くなったのでこれくらいで終わります。次回は血管を浮き上がらせる裏技について述べます。またお願いします

 

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