医学雑談

リンパ浮腫 治療・進行予防がすべて

リンパ浮腫は婦人科ガン(子宮・卵巣)や泌尿器ガン、乳がんの手術際にリンパ節を取った後に起きやすいです。他には発展途上国ではフィラリア(寄生虫)によるものがあります。

ちなみに下図はフィラリアのうち、バンクロフト糸状虫によるリンパ浮腫(陰嚢水腫)です。左写真、中央に黒い物体はリンパ浮腫によって異常に肥大した陰茎・陰嚢です。寄生虫の教科書に必ず載っている、医学生が衝撃を受ける写真です。リンパ浮腫の極致ですね。バンクロフト糸状虫は現在は日本では絶滅しました。良かったです。

参考:http://kozaru98.fc2web.com/kouen/tokyo/kiseicyu/kiseicyuu.htm

すごい脱線したので、話をもとに戻します。

リンパ液の量は血液に比べたらすごーーく少ないです。つまりリンパ液の滞りによっておきるリンパ浮腫はゆっくりと症状は進行していくことを意味します。(よく顔のリンパマッサージで小顔!なんでありますが嘘です。リンパ液は流量少ないのであんな速効性は無いです。小顔になるのはマッサージの刺激で一時的に顔の筋肉が収縮して縮んでいるだけです。すぐ元に戻ります。)

リンパ浮腫はゆっくり進行しますので、それこそ手術してから数か月~数年後に発症することはザラです。

リンパ浮腫は基本的に一生付き合っていく病気です。

でも初期からしっかり治療しないと、象皮症(下図Stage4)により美容面の問題および・リンパ管炎・蜂窩織炎⇒敗血症⇒死亡っという医学上の問題もあります。

「lymphedema」の画像検索結果

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Lymphedema 左足がリンパ浮腫です。

Stage1:むくみあり 赤みなし

Stage2:全体的に左脚が赤みを帯びています。

Staege3:ふくらはぎ辺りの皮膚が色素沈着、黒っぽくなっています。

Stage4:象皮症。皮膚変形著しく、手術以外ではもとに戻らない状態

治療は生活指導・スキンケア・ストッキング・マッサージが4天王ですね

1.生活指導

体重増加に伴い、リンパ浮腫も増悪します。なので適正体重へのダイエット・維持を指導します。他にも低負荷の運動(水中ウォーキング)や立ち仕事・家事などを座って行えるように指導したりします。

2.スキンケア

蜂窩織炎を予防するために肌に傷をつけないことが大事です。肌を清潔にしたら、虫刺され予防したりします。あと1日1回、必ず皮膚を確認するように指導しています。

3.ストッキング

治療のメインで弾性ストッキングという、締め付けるタイプのストッキングをつけます。ドラッグストアに売ってるむくみ用ストッキングみたいなものです。医療用の方が着圧が強く、また保険がききます。ただし6ヶ月に1回しか買い換えられないのがネックですね。またストッキングで改善しない場合は弾性包帯でぐるぐる巻きにしたりします。

4.マッサージ

小顔には意味ありませんが、リンパ浮腫には効きます。基本は足先・指先から体幹(胸・腹)に向けて、絞るようにマッサージします。ストッキングでは不十分な部位に重点的に行います。

上記3つでも進行が止まらない場合は、リンパ管ー静脈吻合術などの手術も考慮します。

リンパ浮腫は進行が進むと不可逆、元に戻らないので早期の医療介入が必要となってきます。例えばガンの手術した方で、足がなんか大きくなってきたなっと思った是非医療機関の受診を。

以上です。またお願いします。

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