国が医師の残業を、最大月160時間、年間1920時間までOKとする案を検討しているというニュースが出ました。過労死ラインが月80時間なので、実質『死んでください』と言っているようなものですね。気が狂っています。
なぜかこの国では技術のみ世界最先端を目指すのに、労働環境に関してはガン無視です。逆にこれだけ働いているのにアメリカに勝てないのは、非効率的なのでしょうね。
以前も書きましたが医者は『身体』、『精神』、『家庭』のいずれかを壊す人が多いと書きました。その根底は過労でしょうね。本来はライフ>ワークのはずなのに。
リハビリ科医は医者の中では、圧倒的にワークライフバランスがとりやすいと思います。 基本9ー19時くらいです。時折9-17時になる時も。夜間に呼び出されることもほとんどありません。
一番の理由は『緊急が無い』ことですね。
他の科は緊急での手術や処置が必要となる事態が多いです。例えば心筋梗塞に対するカテーテルや虫垂炎(もうちょう)破裂の緊急オペなどなど。
でも『緊急リハビリ』ってないです、明日まで寝ろっで終わりです(笑)。
そもそもリハビリは数週・月かけて人を治すことが多いので、焦りは禁物です。焦ることはマラソンの最初にダッシュするようなものです。
また患者背景もあると思います。動かしても良いくらい元気な人が対象の科です。つまり他の科の患者と違い、『リハビリ出来るくらい元気』なのです。一応重症の方に対して、関節が固まらないように訓練はしますがあまり負荷は高くないです。てか多分負荷ゼロ。
ここからは自論です。
リハビリは出来なかったことが出来るようになることで、人を幸せにする科だと考えています(決して宗教では無いです)。
でも人を幸せにするには、自分がまず幸せでなくてはいけないと私は考えています。
仕事大好きで満たされていれば、それは一向にかまいません。
でも医者がみな、そんな人ばかりではないです。
医者の不養生で自分が疲れ切ってしまっては意味がない。疲れると余裕も消えますので。またうつ・自殺率の最も高い職種の1つが医者とされています。人をいやす医者こそ、人生を楽しみ・謳歌するべきだと考えます。
そのひとつがワークライフバランスです。
患者やナースなども疲れている・イライラしている医者は見ていて気持ちのいい物ではないですね。人間大体、疲れてくると性格もすさんでくるので。
笑顔を作る人が笑顔であることは、何よりも大切です。
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