リハビリには大きく分けて3つの訓練があります。
①理学療法②作業療法③言語聴覚療法です。
今回は①の理学療法について述べていきます。
実は訓練自体は①、②、③で結構オーバーラップしています。
ここではざっくりと。
理学療法を行う人を理学療法士と言い、通称PT(Physical Therapist)です。
療法士では最大派閥で、全国に約12万人います。
皆さんが一番関わる可能性の高いリハビリスタッフです。
理学療法は簡単に言うと、『移動のリハビリ』です。
なのでメインターゲットは主に下半身です。(上半身も診るが)
移動とはベッドから起き出る(厳密には寝返り・起き上がり・座る・立つ)、
院内を歩く、階段を上り降りする、屋外を歩くなどを指します。
その際に介助が必要か、息苦しくないかなどを注視し進めていきます。
そして運動負荷は的確か?、杖があった方が良いか?、何か歩行用の装具(いつか詳しく書きます)が必要か?などを判断していきます。
訓練内容はストレッチやマッサージ、筋トレ、歩行&階段訓練などですね。
詳しく書くと教科書1冊かけるので、興味ある方は理学療法・訓練内容でググってください<m(__)m>
移動がなぜ大事か。それは移動能力によって退院先がほぼ決まるためです。
普通の杖や松葉杖なら、患者・家族は自宅退院にそこまで抵抗は無いです。
でも歩行器(手押し車みたいなもの)、そして車いすはかなり抵抗感が強いです。
それもそうです。日本の住宅は狭く、車いす通る事が想定されているわけがないので。
また日本独特の靴を脱ぐ文化の為に、玄関と廊下の間には段差が普通あります。
これを上がり框(あがりかまち)と言います。
車いすはもちろんの事、足腰弱った人にとってこの段差は結構辛いです。
他にも日本の住宅は浴槽が深い、床や畳が滑るなどの欠点もあります。
日本の住宅はリハビリ的には、基本優しくないです。(別の記事で詳しく述べる予定です)
なので余計に移動能力を上げる、正しく評価する理学療法が重要となってきます。
必要時にはスロープ作ったり、レンタルの介護用品を揃えたりします。
ではまたお願いします。
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