3つの療法士のうち、今回は作業療法士について書いていきたいと思います。
作業療法士は英語でOccupational Therapist、通称OTです。
あんまり作業療法士って使わず、OT、OTと頻用しています。
日本には約8万人くらいいます。理学療法士(PT)に次いで多いです。
以前書いたhttps://drsashimi.com/リハビリ内容~理学療法~でも述べましたが、理学療法は主に移動を担当しています。
OTは腕・手・指の機能回復がメインの活動です。またそこから一歩進んで生活・社会への適応も担当します。PTが基礎、OTが応用のイメージです。どちらも退院には必須です
訓練としてはマッサージや関節を広げる運動、筋力増強、指先を器用にするためのペグ操作(サムネ画像)などを行っていきます。他にも生活動作(入浴・家事など)、高次脳機能障害(遂行機能・記憶など)なども診ます。
また今後述べる予定の言語聴覚士(ST)は絶対数が少ないです。なので病院・地域ではOTが飲み込みや発声などの摂食嚥下機能・発声機能などを見ている場合もあります。
OTである意味特徴的なのが機能改善・生活改善のために装具などを自前で作成することです。PTの場合は義肢装具士というとコラボして装具を作製していることが多いです。OTは一番自ら、患者用にカスタマイズして作製している印象を受けます。
下図は手首がだら~んと下がってしまう下垂手に対しての装具です。
参照:作業療法士過去問
手首が下がる(手首脱力した状態)では握力が通常の1/3になります。試しに手首だらーんと力抜いて机のものをつかんでみてください。結構難しいです。
その為手指機能改善のために上記のような装具を作製します。確かに機能が改善して装具が必要なれば、そちらの方が良いです。でも出来なければ工夫すればいいだけの話です。OTはその一翼を担ってくれている、相棒です。
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