たまにはまじめな話しを。
皆様の多くは、リハビリが出来る期限を知りません。
実は全て、保険で決まっています。
しかも病気によって細かく決められています。
具体的には発症または手術してから、
①脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血):180日
②運動器(骨折・リウマチなど):120日
③心大血管(心筋梗塞・大動脈解離など):150日
④呼吸器(肺炎・COPDなど):90日
⑤廃用(その他):120日
です。特に②の運動器は注意です。
1回目の手術で入れた、プレートやネジを抜く『抜釘術』があります。
でもこれは手術として扱われません。全身麻酔するのになぜか。
なんで?、は国に聞いてください。何故かそうなのです。
なので最初に骨折を治した時から、150日以内がリハビリ期限です。
とは言ったものの、これらのリハビリ期限を超えても、実は延長は出来ます。
でも延長するためには、医学的相応の理由が必要であり、またリハビリ時間数も削減されます。
1か月で13単位=4時間20分のみしかできません。
これはリハビリ時間としてはかなり短いです。
週に約1時間計算。
1週間は24×7=168時間なので、1時間リハビリしてもそれは0.6%程度。
ほぼ意味無いです。
そもそもなぜ、保険で期限が決められているか。
それは医学的にそれ以上やっても、回復が乏しいからです。
リハビリは万能・神様ではありません。
必ず元通りに回復できない所はあります。
それを後遺症と言います。これは避けられません。
でもこの後遺症をいかに減らすか、あってもいかに影響を減らすか、影響があっても日常生活に支障を来たさない・代わりの動作を考えるかがリハビリです。
常に受け身の医療とは違い、患者も医者も 頭をウンウン悩ませ考え、試行錯誤するのがリハビリの醍醐味です。
個人的に治す気の無い患者は、治す気ないです。
患者が『治したい』と願い、我々が『サポートしたい』と思えるのが最良の患者ー医者関係です。
そう考えるとリハビリに来る人はやる気に満ちています。
やっぱりリハビリは楽しいですね。
もっと皆さんに興味持って頂き、リハビリ医学を知ってもらいたいですね。 励みになりますので、よければ投票お願いします<m(__)m>

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