医学雑談

ピロリ菌除菌で胃がん↓、食道がん↑?

まとめ:逆流性食道炎↑⇒食道がん↑

ピロリ菌。名前だけ聞くと♪が付きそうなかわいい名前ですが、極悪人です。様々な病気の原因とされています。

一例としては消化器系では胃・十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がん、血液系ではITP(特発性減少性紫斑病)、MALTリンパ腫、DLBCL(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)などなんかいかつい病名が名を連ねています。全ての原因はピロリ菌によって炎症がおき、またがん遺伝子を活性化するためらしいです。

日本人は古来から胃・十二指腸潰瘍および胃がんを多く患う民族でしたので、直接の原因となるピロリ菌は積極的に駆逐(除菌)されるようになりました。1週間ほど抗生剤を内服し、除菌されたか再検査します。案外再発生はするので継続的にフォローしていく必要があります。

さて最近よく言われているのがピロリ菌除菌によって食道がんが増える可能性です。なぜか?答えは胃が元気になってしまうからです。ピロリ菌によって胃がダメージ受けている間は胃酸分泌・酸度が減ります。でも除菌すると胃が元気になる⇒胃酸分泌⇧酸度⇧となります。

胃酸の一部は胃⇒食道へと逆流します(逆流性食道炎)。胃酸・酸度が高いとより食道がダメージを受けてしまうのです。そのため食道で炎症がおき、食道がん(腺がん)が増える可能性が最近示唆されています。

なので今後はピロリ菌がいてもむやみやたらに除菌するのはいけない、より厳格な基準が必要なのではないかと議論がされています。またピロリ菌がいても症状を認めない人(無症候性保菌者)も現在は治療対象ですが、そういった方もどうするか?話題です。今後これらがどうなっていくのか注視したいですね。

以上です。またお願いします。

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