医学雑談

なぜ人は運動会で転ぶのか

運動会シーズン、それは救急外来が賑わう時期です。

特に危険なのが親御さんの短距離走・借り物競争です。

よく転倒して骨折したり、アキレス腱切ったりします。

 

でもなぜ親御さん、特に父親は転倒するのか。

理由の一つは脳と体の不一致です。

我々が運動するときには無数の筋収縮・関節角度を瞬時に割り出して動いてます。

例えば走るためにもも上げした際は

股関節は曲げて、大腿四頭筋を収縮、大腿二頭筋は弛緩。逆の足は・・・。

でもそれらを毎回毎回計算していたらオーバーヒートします。てか歩けん!!

そこでほとんどがパターン化しており、これを『エングラム』と言います。

『プログラム』になんとなく音が似ていますが、印象としてはそんな感じです。運動パターンですね。

このエングラムの多くは小脳にためられます。エングラムは一度習得すると長い間保持されます。自転車乗れたら、しばらく乗っていなくても乗れるのはエングラムのおかげです。

また技術練習、野球なら素振りなどはこのエングラムの構築を意味します。エングラムのほとんどは出生~少年期くらいまでで構築されます。

なので年齢いってから新しい動作・スポーツ取得するのは難しいのです。

スキーやスノボなどは典型的ですね。滑ってる小学生とかアホみたいに上手くて速いです。こっちはコケて冷たくて痛いのに。

 

しかし年取ると落ちるものがあります。

筋肉と持久力です。でも脳は衰えません。

脳は『こんな運動出来てたから、行けるっしょ』と思いますが、筋肉は『いや、ムリゲー』となります。

結果としてこけます。大体勢いよく。

ちなみに父親の方が良い所見せようとしてよくこけます。

また昔スポーツしていて、久しぶりにやった人ほど過去のエングラムに振り回されてこけます。

何事もほどほどですね。もう若くない。この一言です。

 

またお願いします。

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