医学雑談

うつ病:必ず聞くこと3つ

寒い冬がやってきました。

個人的には暑がりですし、魚が美味しい冬は好きです(夏の白身も捨てがたいが)。

医学界には『季節性うつ』という、簡単に言うと冬になるとうつが目立ってきますね。

☆診断基準☆

うつの診断は下図のようになっています。

「うつ 診断基準」の画像検索結果

https://www.kenkou-club.or.jp/utsu/3-2.jsp

①抑うつ気分

②興味または喜びの喪失

が特に重要で、どちらかは診断に必須です。

うつ病は『~したい』の消失です。欲望の消失・心のガス欠とも。

『やりたい』✖⇒①・②がおきます。

また『寝たい』✖⇒睡眠障害、『食べたい』✖⇒食欲低下・体重減少になります。

そして最終的に『生きたい』✖⇒自殺となります。

☆診察のポイント☆

私は精神科医ではありませんが、うつが怪しい人には診察で以下の3つの事は必ず聞きます。

①:食欲ありますか?

②:眠れていますか?

③:死にたいですか、準備(ヒモ買ったりetc)したことありますか?

①・②はうつ病患者はほぼ認めます、なのでスクリーニングで聞きます。特に①食欲低下・体重減少は若い人ではうつ、高齢者ではうつ・ガンと深く関係します。

③はうつ病患者では最重要です。自殺企図とも言います。

自殺企図は入院の絶対適応です。

医学の根本目的は生命期間延長です。なので強制終了を意味する自殺は、絶対防がなくてはいけません。また実際にヒモやカッターなどの自殺に直結しやすい物を買いに行く、など具体的行動を伴っていると余計リスク大です。なので必ず聴取します。

ちなみにうつ病患者が入院中に自殺した際、裁判では100%負けます。

わざわざ自殺させないために入院させたのであって、防げなかった過失が生じます。

☆治療☆

うつ病の治療の大原則は『休養』。

抗うつ薬も良いですが、『休養』に勝てるものは無いです。

うつ病は特に『マジメ・責任感のある』人でなりやすいです。性格的に余計無理をしやすいのです。無理が限界に達し、糸が切れるように、プツンとうつに陥ってしまいます。

なので休養が最も重要であり、入院は最強の休養です。

また医学的には必殺技があり、『電気ショック mECT』です。

重度のうつ病の方に使いますが、本当によく効きます。薬という化学よりも、最後は物理ですね。

この治療法は、てんかん患者でうつ病が軽い・少ないことから発見されました。(人体実験があったかは知りません)。脳は電気で動いていますが、てんかんは異常放電が起きてしまう病気です。セルフ電気ショックみたいなものです。mECT自体は皆さんが想像するよりも安全です。ちゃんと麻酔しますし。

何かとストレス社会であり、さらに季節性うつの起きやすい冬になります。皆様もあまり気を張りすぎずに、お過ごしください。以上です。

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